医療関係者の方へ

マエルの航海日誌(Le voyage de Maelle)

第1回 出航(2005年12月12日)
掲載月:2006年9月

マエル

(マエルの父より)

マエルは一番下の船室で横になっている。予防処置をしておいたが気分が悪くなったのだ。 実際、船酔いから解放されるには2-3日かかるものだ。 海は荒れ、風も手に負えない。船はあらゆる方向に揺られている。 短い秋の天候が好転した隙をねらって、私たちはスペインに行くため南に向けて出発した。 陸地は少しずつ遠く離れて、もはや、最後のお別れを言いに桟橋に来てくれた友人たちの姿も見分けられない。

また海に戻ってこられて本当に嬉しい。20年以上も生活した場所だ。 そのうちの15年はあらゆる海にいったものだ。このような海での生活はマエルも経験している。 彼女が生まれてから5才になるまでだから、陸地より海での生活のほうが長いことになる。彼女は海に戻ってこられて興奮している。

しかしこれには、器材や食料を提供をしてくれる多くの団体の協力が必要だった。 出航が近くなってからは、海で気分が悪くなったとき用に食べやすい小さなスナック菓子(コンポート、ドライフルーツ、ビスケットなど)や、 海が荒れてるときでも料理しやすい澱粉質の食べ物について考えなければならなかった。

ヨーロッパや裕福な国を離れると、(無理だとは言わないが)糖尿病管理のための医療機器を見つけるのは難しい。 私たちは1年先まで考えて、以下のものを用意した。

※写真の測定器は日本では販売していません(2006年9月現在)

  • 1500 本のペン型注射器
  • 多種類のインスリン、尿試験紙、グルカゴン
  • 2600 本の採血用のランセットと同数の血糖測定用試験紙
  • 採血用穿刺器具
  • 4台の血糖測定器、うち1台は救急キットの中に他の必要物と一緒にしまってある
  • 必要書類-国境越えのときに必要となる
  • 臨時用に余分の機器類(全体の20%程度)-うっかり忘れるところだった

私たちはこれら機器のいくつかをロシュ・ダイアグノスティックス社から提供された。

もともと彼女の両親は二人合わせると40年以上の航海経験があり、母親は看護師でもありましたが、彼女が糖尿病と診断されてからは、再び船上生活を送れるとは思っても見ませんでした。しかし、2005年12月、糖尿病を持つ他の人々に勇気と夢を与えるためにマエルと彼女の家族は世界中を航海する旅に出ました。彼女の夢は一つ、叶えられたのです。

ロシュ・ダイアグノスティックス社は彼女たちの航海準備の際、血糖自己測定器や関連製品の提供を行いました。彼女たちは多くの団体の協力の下、また医師の指導の下糖尿病管理を行いながら船の旅をしています。

※糖尿病管理は必ず主治医の指示に従って行いましょう。医師の指示無く経口剤やインスリンの投与量は変えないでください。

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