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マエルの航海日誌(Le voyage de Maelle)

第2回 スペイン(2006年2月9日)
掲載月:2006年10月

マエル

(マエルより)

私たちがスペインに向かうためフランスを出てから約2ヶ月になる。 今じゃ海での生活にも慣れて、船の仕事にも積極的に参加することだってできる。 パパが舵の取り方を説明してくれたから海が穏やかなときはパパの手伝いをしているの。 でも、一番高い位置の舵を取るには力がなくて…。たぶん、ポパイ見たくもっとほうれん草を食べるべきなんだわ。

ママは航海術の基礎、気象学の概念だとか海路とか、を教えてくれる。 私がやってみたいことは航海図で私たちがいる場所を見つけること。地図の尺度が変わるからそんなに簡単じゃないとしてもね。 私は細かい地図のほうが好き。だって、自分たちが速く進んでいるように見えるから。 私は本を読んだり絵を描いたりするのが好きだから、こういうことも大好き。

学校教育はCNED(国立遠隔教育センター)を通じて受けているの。 ママとパパと一緒に1週間に5日、1日5時間の授業を受けている。 時間割は融通が利くけど、ママとパパは私が勉強をやり遂げられるって信じている。

港に停泊しているときは、自由時間にはママと一緒にローラーブレードしたりパパと一緒にサイクリングしたりする 。スーパーバイク(この場合、自転車)は、 AJD(若年性糖尿病患者を支援する団体)と ロシュ・ダイアグノスティックス社が主催した絵画コンクールで2005年に私が優勝してもらったもの。 私たちはたくさん散歩もする。パパとママは面白そうなものを私に見せて飽きないようにさせるの。 バルセロナでは、アントニオ・ガウディ(カタロニアの有名な建築家)が設計したサグラダファミリアや建物、家を見に町中を歩いた。 ガウディが建てた物は独創的で、ちょっと面白いの。 私はランブラス(Ramblas:町の名前)っていう、花や鳥の市場があって大道芸人がお互い競い合っている通りがたくさんあることころを歩くのが好きだったな。 ママと一緒だったし、そんなに遠くまで行ってないのに3日後には足が本当に痛くなった。 血糖値が急激に落ちて、むしろ低血糖になってしまった。 停泊中や海が穏やかな日の昼間はたくさん活動するかもしれないから、昼間のインスリン投与は予測して行おうと試みていたのに。 それに、出航してから私たちはインスリン投与量を減らしていた。 私の平均血糖値は140mg/dL・・・身体を動かしたり運動したりするのは一日平均2時間にすべきなんだわ。

ああ、早く海で泳ぎたい。でも水はまだまだ冷たすぎる。残念!

ケーキ屋

スペインの国営ラジオで、スペインの糖尿病患者数が増加していると言っていた。 特に、インスリン依存型の子供たちがますます増えているって。あと2型の糖尿病患者も。 私たちは太りすぎか、完全に肥満になっている子供たちや大人たちをたくさん見かける。 通りにはあらゆる種類のお菓子を扱うキオスクがあるし、たくさんの子供たちがポテトチップや、ビスケット、ソーダ類を手に持っている。

ケーキやチュロスを食べにケーキ屋さんに行く子もいる。一方で、親たちは典型的な“café con leche(カフェ・コン・レチェ:ミルク入りのコーヒー)”を6時に飲んでいる。

スーパーマーケットでは、砂糖不使用のTurron(トゥロン:アーモンドと蜂蜜の入った糖菓子)やアイスクリームを売っている。 多くの商品、例えばフルーツジュースはサッカリンで甘みをつけているから、ラベルをよく読まなくちゃならない。 Heladeria(エラデリーア:アイスクリーム屋)や、カフェ、レストランでは砂糖不使用のアイスクリームを選ぶことも出来る。 一方で、低血糖状態で糖分を補充しなきゃしけないときに、実際に少し砂糖を含んでいるものを見つけるのは簡単じゃない。 だから、私たちは血糖測定用試験紙が入っていた容器を再利用して、中に5g相当の砂糖を詰めて携帯している。

スペインで一番難しいことは、レストランに行くこと。 なぜって、食事の時間が合わないから、全く逆の習慣を取るつもりでないと胃の調子がおかしくなっちゃう。 実際、昼食は2時前には始まらないし、夕食は10時ぐらいに提供される。 外食したかったら、1時ぐらいから営業しているお店を前もって見つけておく必要がある。 でもこういうお店は大都市を離れると一般的じゃないの。だから、軽食の予定を立てておくのも重要なこと。

一つの解決法はいろんな種類のオードブルが乗ったプレート料理を頼むこと。フルーツを追加すればバランスのいい食事になるから。 でも脂肪分には気をつけないとね!私の大好きなデザートはレモン・シナモンフレーバーのプリン、これって本当に美味しい。

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